「麗華とは、人間界で、姫様の正体を隠す為のカモフラージュ。麗華の名前で呼んで欲しいなら、そう呼びますよ。」

「...いいえ、結構です。私は帰ります。どうせ、人違いでしょう。もう二度と会いたくありません。失礼します」


ガチャ

私が、部屋を出て行こうとするとドアに鍵がかかっていた

「これは一体どうゆう事ですか?ドアを開けて下さい。」

私が睨みつけるとハバトさんは、

「そのドアは、外側からしか、鍵が開かない様になっています。あらゆる魔法を使っても内側からは開けられませんよ」

ハバトはニヤリと笑った

「そう、ならコッチから帰るわ。」

私は窓を開けた

パチン

「いけない!姫様‼︎」

ヒュッ

私の頬に一筋の傷がついた。ジワジワと傷が広がり、血が流れる

「えっ?」

「姫様‼︎窓をお閉め下さい‼︎」

ハバトの大きな叫び声と共に無数の矢が飛んで来た