バンッ

「きゃああああーー‼︎」

悪魔界の扉が開いた瞬間、私達の身体は真っ逆さまに落ちて行く

「リンカ様!」

アルは私の身体を引き寄せて、何かを呟くと、身体がフワリと舞い上がり、ゆっくりと地面に降り立った。

「リンカ様。このまま城に行かれますか?」

アルが笑ったかと思うと、いつの間にか、私はアルに俗に言うお姫様だっこをされていた

「なっ⁈いい‼︎降りる‼︎」

アルは笑うとゆっくりと地面に降ろしてくれた。

地面に降りた後、一通の手紙が目の前に飛んできた

開いてみると、歪な字で

「魔法界の姫君、リンカ様。伯爵のアルゼンタム様。
この度は、悪魔界へ足をお運びくださって誠にありがとうございます。
ディーモン城で王子を呼ぶ儀式を行います。気をつけていらして下さい」