ーSaid.零ー

麗華が居なくなって3ヶ月がたった

「麗華...何処に行ったんだ。」

おばさんもおじさんも警察に捜索願を出して、自分達でビラをつくって情報を得ようと必至だ。

花純も、陰陽師の力を使って色々手助けをしてくれている。

俺も必至に探しているのに麗華の影は何処にもない。

『麗華...。お前は今何処に居るんだよ』

怒りと悲しみに心が包まれた瞬間、一瞬目の前がグニャリと歪んだ

「なんだ⁈」

そんな零を見て、密かに微笑んだ女の子が一人、高台から零を見下ろし

「やっと、力が目覚めたんだね。王子様ー。今夜、日にちが変わるその時に、貴方を迎えに行くよ」

明日は零が17になるー。