プレイボーイとたらし嫌いの恋心

「で、なに?」




「あぁ!!そうそう!!!」


鏡を勢いよく閉じて素早くクシと共にポーチにしまい込む美緒。



「たらし神崎に五人目の彼女が出来たんだってー!!」


「ふーん。」


ひとりで「五人突破ー!」と拍手してる美緒に冷たい視線を送る。


わざわざ急いでこっちに来たのにこんなつまんない内容なのか、と少し期待外れな感じ。



「もぅ、ほんとたらし神崎のこと興味無いよね!
あんなイケメン幼馴染みがいる千里が羨ましいよぉ!」




まったく、『たらし神崎』って貶してるのか、『イケメン幼馴染み』って褒めてるのかわからないよ??



「私は、結翔みたいな幼馴染み欲しくなかった。」



「まぁ、千里は極度のプレイボーイ嫌いだもんね?」



「あはっ、まぁね」



「で、さっきの続きなんだけどねっ?!」



こんなキラキラした目で言われたら聞かないわけにはいかないか




「...うん。」





「五人目彼女は、なんとあの新一年生の中でマドンナと呼ばれてる【芽衣ちゃん】!!」



指をいっぱい広げて5人を表して必死に訴える美緒と裏腹に私は、芽衣ちゃんとは誰なのか頭をフル回転させて考えた。


「芽衣ちゃ...あぁ、あの髪長い子ね!」



「ぐへっ、なにその印象!」


がくんと力が抜けたフリをする美緒。



「だって、長いじゃん?」



「ま、まぁ長いけど.........ってすごいのはココからで!!!
告白したのは」



「芽衣ちゃんでしょ?
結翔から告白するとかまずありえない。

来るもの拒まず去るもの追わずのあいつだもん」





「まぁ、そこまではいくら千里でも推測できるよね...


でも、すごいのはそこじゃなくて告白の仕方なの...!!」




ーーーーーーーーーーーーーー

「か、神崎先輩!」



「おっ!君は1年のマドンナ!芽衣ちゃんじゃん!!
こんなとこでどうしたの?

もしや、俺を待ってたとか?」



「...はい!」



「え、まじ!ハハッ」



「まじ...です。

私、この高校に入って先輩に一目惚れしましたっ!!」



「うんうん、うれしーね。
君みたいなカワイコちゃんに好きになってもらえるとか」ニコ



「へへっ...それで、言いたいことがあるんです。

先輩がおんなずきなのも知ってます。

もちろん女遊びしてるのも、彼女が四人いるってことも。」



「新一年生にしては詳しいんだねぇー」



「それくらい、先輩のことすき...ですから。

.........五人目の彼女でもいいです。

本物の愛をくれなくてもいいです。

遊ばれてる女の中の1人でも構いません。


だからーー

だから...










私と付き合ってください!!」



「...彼女って言ってもそーんな世間のいうような彼女じゃないけどいいかなっ?」



「はい!
付き合えるならなんだって構いません!」



「そっかー!!じゃ、よろしくね芽衣ちゃん。

俺の事は、結翔でいいよ」



「はいっ、よろしくお願いします。
結翔先輩」


ーーーーーーーーーーーーーー