なんかいろいろ卑怯だっ!

そして、体育祭本番。



「あちちっ!」


私は弁当を自分で作っていた。
いや、お母さんに手伝ってもらってるけど……。


「良い感じじゃない?」


「美味しそう……!お母さん、ありがとう!」


思い描いていた弁当が目の前にあった。
崩れませんように、とまだ少し温かい弁当にふたをする。食べてもらうときを考えてわくわくしながら袋に入れた。


「まさか、親奈が自分で作りたいって言うなんてね……」


「うん。少しでいいから私が作ったのを食べてほしくて」


「ふ~ん」


怪しまれている?


「私も準備しなくちゃ。弁当の残りを食べて……」


準備をしながらはぐらかした。
優しい朝の光が、これから刺すように強くなっていく。


校門をくぐれば、熱い体育祭が始まる……。