なんかいろいろ卑怯だっ!

本番では三学年混合だけど、この練習では一年生だけで練習する。
本来の編成になるのは、二日間の合同練習と本番だけだ。


「よーい!」


笛の音が響いた。土埃と足音に怯え、とりあえず人のいなさそうなところに逃げようと思った。


「向こうっ……!道路側に……!」


片手は怖いけど、勇気を出して指をさした。
進み出したその時、後ろから気配を感じた。


「いやあああ!」


引っ張られたハチマキを必死に押さえつけた。


「よしいいぞ!まずはこいつからだ!」


すると、私は二つの固まりに囲まれていた。


「なんで私ばっかり~!」


私の涙声と同時に、ハチマキが奪われた。
下も崩れ、さんざんな様子だった。