なんかいろいろ卑怯だっ!

「ステージ発表か……その他大勢になれますように!」


パンッと手を合わせ、強く祈った。


「その他大勢?珍しいね……一応は出たいんだ。小道具とかなら出なくていいから、それを希望すると思ってたよ」


「小道具……?」


瑠歌が言った小道具……そうか、それがあったか!
力は無いので大道具は向いていない。でも、小道具なら出来そうだし人前に出なくていい!


「やっぱりそれがいい!」


私の希望は決まった!
貴島が使うのを作れたら嬉しいな。もしそうなったら気合い入れるよ。


「あっ礼子ちゃんだ!おーい!」


向こうから歩いてくる礼子ちゃんを見つけ、瑠歌が手を振る。


「文化祭の担当決めました?私は学年別研究」


「うん、黒板アートだよ」


「私はステージ発表。見えないところで頑張るつもりだよ」


三人とも違うのか……。
まあ、それはそれで面白いのかもしれない。当日は二人の作品を見よう。


「学年別研究って難しくない?じゃんけんで負けて無理矢理入れられる印象が強いんだけど……。うぇーっ!私はやりたくないなあ……」


瑠歌が嫌そうに舌を出す。けど、礼子ちゃんは同調しなかった。


「私、自分からいきました。去年、世界の食文化を調べたを見て、面白そうだと思って。今年は何をするかわからないのだけど……。でも、先生にも期待されたから、頑張る!」


「なんかレベルの違いを感じてしまったよ……」


何と言えばいいんだろう……苦笑いするしかなかった。
私も手抜きはできないな。よし、まだまだ先だけど頑張ろう。