「さて、何から遊ぼうかね」


浴衣を着ている瑠歌は、周りを見回し、腕捲りをしてそう言った。


「私は先に食べ物を買うよ。親奈ちゃんは?」


礼子ちゃんは食べ物を買いたいらしい。私も来たからには何か食べたいけど、食べるのが遅いからその間に時間が過ぎていくのは……。


「親奈はどうする?」


「私は射的してから何か食べようかな」


貴島は私と一緒に行くという。
私、貴島、礼子ちゃんとベルナルド、瑠歌の二つに別れることになりそうだったけど……。


「礼子、二人きりにさせてあげるんだ」


「あっ……そうですね!では、三人で……」


すすすっと礼子ちゃんが移動する。ベルナルドはウィンクした。
お気遣いありがとう。


貴島と二人になれたのも嬉しいし、もしも二人が暴走したら私の手におえないから分散させた方がいい。


「射的か。面白そうだね。僕もしようかな」


貴島は上手そうだ。私は当たっても的を倒せないことが多いからなあ。
貴島のを見て参考にしたい。