なんかいろいろ卑怯だっ!

貴島の近くにいるだけで思い出してドキドキする。
貴島のこと、好きになって良かったな。


貴島が転校してきてから変わったなあ。二学期もまた何か変化があるのかな?
今の私なら乗り越えられる気がする。大騒ぎの経験は他の人よりも多いもんね。


「げっ、早霜さん」


曲がり角で三重さんに遭遇した。
なんか嫌だな。私をじろじろ見てくる。


「もっと見た目に気を使わないの?他の子より地味に見えるよ?」


笑ってるけど、その言葉には悪意が籠められている。


「そんな様子じゃ、貴島君を他の子に取られるよ?」


嫌な耳打ちだ。貴島には聞こえないようにしている。
三重さんがさっきのことを知っているとは思えないけど、嫌な事を上書きしてきた。


「嫌な人だな。さっき何か言われていたけど……大丈夫かい?」


正直に言ったら貴島は怒るだろう。また三重さんに邪魔されたくない。


「大丈夫。何でもないよ。さっ、行こう」


せっかくいい雰囲気だったのに。でもこれで三重さんの話題は終わらせた。


見た目か。そうだなあ。頑張ったら貴島に可愛いって言ってもらえるかな?
よし!夏休み、気合い入れて行こう!