「早霜さん、行くなって言ったのに……。蛇打君の用事の方が大事?」
「違っ……!そうじゃなくて、行かなかったら……」
「もう信じられないよ。早霜さん、別れよう」
「そんな……」
あれだけ大事にしてくれた貴島が……私から離れていく。好きだったはずなのに、些細なことで壊れていく……。楽しかった日々を思い出し、もっと辛くなった。
私の心を構成していた愛が抜け落ちる。穴があいたようになり、自分が自分でなくなる。
寂しくて、悲しくて……後悔が残る。それと同時に暗くなっていく廊下で、私は涙を流した。
「明日から、どうすればいいの?」
口元に違和感を感じた。
暗い廊下は、黒い幕が上がるように見えた後、ベッドの布団に変わっていた。塩の味がする……。
「夢か……」
横向きに寝ていた私は、体を起こし涙を拭う。
背伸びをした後、さっきの夢を振り返る。
「予知夢かな?嫌だな……こういうのは結構当たるんだよな……」
背負っていくリュックサックに目を移し、呟いた。
「違っ……!そうじゃなくて、行かなかったら……」
「もう信じられないよ。早霜さん、別れよう」
「そんな……」
あれだけ大事にしてくれた貴島が……私から離れていく。好きだったはずなのに、些細なことで壊れていく……。楽しかった日々を思い出し、もっと辛くなった。
私の心を構成していた愛が抜け落ちる。穴があいたようになり、自分が自分でなくなる。
寂しくて、悲しくて……後悔が残る。それと同時に暗くなっていく廊下で、私は涙を流した。
「明日から、どうすればいいの?」
口元に違和感を感じた。
暗い廊下は、黒い幕が上がるように見えた後、ベッドの布団に変わっていた。塩の味がする……。
「夢か……」
横向きに寝ていた私は、体を起こし涙を拭う。
背伸びをした後、さっきの夢を振り返る。
「予知夢かな?嫌だな……こういうのは結構当たるんだよな……」
背負っていくリュックサックに目を移し、呟いた。



