「灯夜、礼子、反省したか?」


ベルナルドはげんなりとした顔になっている。


「うん、反省しているよ。今度は怒られないように〆るよ」


全然反省していないな。だって礼子ちゃんを待ってる間もナイフの刃を取り替えてた。


「はい、少しやり過ぎてしまいました」


礼子ちゃんの怒りが爆発し、大変なことになってしまった。くれぐれも礼子ちゃんの怒りをためないようにしないと……。


「はあ……親奈、協力よろしく」


「うん」


ベルナルドが疲れ切った顔で私を見やり、当たり前にうなずく。この二人を止めるのは私たちくらいだ。
礼子ちゃんはいつか分かってくれると信じている。やり過ぎはよくないって分かってくれるはず。今回は私も悪かったし。でも貴島はキレないように気をつけるしかない。
どうか貴島を怒らせるような出来事が減りますように!