礼子ちゃんは俯き、一歩前に出る。


「やり返すんかよ」


「いいぞーwwwやれーwww」


「どうせしょぼいんだろ」


馬鹿にする周囲の空気を破り、礼子ちゃんは前を向いた。



「あなたたち、正直邪魔なんです!」


オドオドしていた礼子ちゃんからは想像出来ないほどの大声が響いた。


「あなたたち、正直邪魔なんですぅwww」


「似てるwww」


あったまきた。似てないしムカつく。
その時、カチャッという音がした。


「公害が礼子の真似もどきをすると害が倍増するね。始末しないと皆の迷惑だ」


変形した針金を持った貴島の近くには、二人の男子が倒れていた。


「ふんっ!」


瑠歌がジャンプした後そのまま後ろへ倒れ込む。後ろにいた男子を下敷きにした後、瑠歌は脱出した。


「道具なしの私にも負けるとは……雑魚君だったね」


「本気を出すのは可哀想だったがしかたない」


瑠歌は倒した男子を見下した。ベルナルドは目を閉じ、手を叩く。後は私だけ。これは最終兵器を使うしかない。


「実は私、三日お風呂に入ってないんだ」


真顔でそう言った。


「うっわ汚ねっ!きしょっ」


私を解放した後手を払っている。でもあれ嘘です、残念でした。
礼子ちゃんはまだ言いたいことがあるらしい。私はそれを見守ろう。