学校に着いて、靴を履きかえる。あっベルナルドが来た。


「おはよう」


「おはよう。昨日はちゃんと反省したか?」


私をからかったことがある人と遭遇すると睨んでいたから、多分反省していない。


「ああ。自分の行動には気をつけないと、早霜さんに迷惑をかけてしまうからね」


もしかして、貴島なりに反省していたのかな?とにかくあの場にベルナルドがいなくてよかったね。
階段を上り、教室に入ると、皆が一瞬固まった。気まずいなあ。


「あの……」


四人の女子が私の方に来た。貴島は警戒しているようだ。


「ごめんなさい!」


四人同時に頭を下げ謝った。何が起こったのか理解するまで時間がかかった。


「クラスの雰囲気に流されたとはいえ、早霜さんのこと笑って……ごめんなさい」


この四人組の中でどちらかというとまとめ役の子が言った。


「いや、えっと……もう大丈夫!反省してくれたし……」


なんて言えばいいのか分からなくて、適当なことを言ってしまう。
でも、四人組は分かってくれたみたいだ。


貴島があの時行動を起こしてくれなければ、私は逃げてばかりだった。
いつか、怖くても立ち向かえるようになりたい。