明日、もっとひどくなっているかもしれない。けど、今日は心が少し軽かった。そして、何かが起きる予感がする。


いつも通りだと思って家から出たら、貴島と瑠歌がいた。


「おはよう早霜さん」


「おはよー。見て今日鏡にした!」


両腕に鏡を張り付けている。太陽の光を反射して眩しいのに大丈夫なのかな?


「おはよう。何で今日家の前に……」


「害虫がまとわりつかないように見張ろうと思って」


「おいまたベルナルドに怒られるぞ。正直に言っちゃえよ」


瑠歌が何やらニヤニヤしている。


「うるさいなあ。……お前がいるところでは言いたくない」


貴島は顔を赤くして目を逸らした。


「私にそーんなこと言っちゃっていいのかなぁ?」


「いや、何言ってるんだ!?お前が下だろ!」


下?何か急に二人の距離が縮まった気がする……


「行こう、早霜さん」


「照れてるぅ」


「静かにしろ!」


何があったのか気になるけど……まあいっか。