なんかいろいろ卑怯だっ!

ああ、イライラする。早く早霜さんの所に行かせてくれよ。
俺は朝の会が終わった途端女子に包囲され、笑顔を見せながらも内心苛立っていた。


貴島家に生まれていなければ、こいつらを押し退けて早霜さんに会いに行く。
貴島家に生まれていなければ、きっと一人称も俺だっただろう。


いっそ本当の自分を見せてしまおうか。きっと俺のことを嫌いになるだろう。
でもそれは出来ない。中学生にもなってまだ親を恐れている。
そして、早霜さんに嫌われたくない。


もう休み時間も終わってしまう。こいつらのせいだ。
早霜さんは目立つことを嫌がるだろうけど、もう我慢の限界だ。親にどう言われようと構わない。


明日、全てを終わらせる。早霜さんといるために。