「あっ早霜さんだ」
ひそひそ話が聞こえてきて朝から嫌になる。耳が悪くて何を言われているのか分からないから怖い。
面識も無いはずなのに、私の色々な情報を知っているなんて意味がわからない。
私も、昔は向こう側の人間だったけど。
嫌なことを思い出した。
拳を握りしめ、足早にこの場から去る。人が多い昇降口にいたくないから、靴を投げ入れ、瑠歌も置いて行ってしまった。
階段を上る頃になって後悔した。瑠歌がいない、味方がいないのは心細い。
駆け上りたい気持ちでいっぱいだけど、こんなに人がいたらそんなことは出来ない。
「あっ早霜だ」
「付き合ってるって噂の……」
「えーあんな奴が?ダサいじゃん」
ダサい?それが一体なんだっていうんだ!格好なんて人の勝手だし、貴島は見た目だけで人を選んだりしなかった。
侮辱されたから感じた悲しさで胸が痛くなる。怒りで涙が溢れ、手が震える。
唇を噛みしめ、溢れてくる涙を隠すために俯く。
他人のことなんか気にせず、無理やり階段を駆け上った。
ひそひそ話が聞こえてきて朝から嫌になる。耳が悪くて何を言われているのか分からないから怖い。
面識も無いはずなのに、私の色々な情報を知っているなんて意味がわからない。
私も、昔は向こう側の人間だったけど。
嫌なことを思い出した。
拳を握りしめ、足早にこの場から去る。人が多い昇降口にいたくないから、靴を投げ入れ、瑠歌も置いて行ってしまった。
階段を上る頃になって後悔した。瑠歌がいない、味方がいないのは心細い。
駆け上りたい気持ちでいっぱいだけど、こんなに人がいたらそんなことは出来ない。
「あっ早霜だ」
「付き合ってるって噂の……」
「えーあんな奴が?ダサいじゃん」
ダサい?それが一体なんだっていうんだ!格好なんて人の勝手だし、貴島は見た目だけで人を選んだりしなかった。
侮辱されたから感じた悲しさで胸が痛くなる。怒りで涙が溢れ、手が震える。
唇を噛みしめ、溢れてくる涙を隠すために俯く。
他人のことなんか気にせず、無理やり階段を駆け上った。



