「ねえ、貴島は何で私の事好きになったの?それも三日で」


ずっと気になっていたことを聞いてみる。他にも可愛い子や明るくて面白い子とかはいたのに何故私?って思った。


「優しくて、勇気があるところが好きなんだ」


分からない、私と正反対の言葉じゃん。


「今日のゼリー、ありがとう。助かったよ。それと、僕は転校してくる前から君のことを知っていた」


「えっ!?」


どういうことだ!?私は貴島の事転校してくるまで知らなかったのに!貴島に聞こうとした時、一台の車がすぐ近くに止まった。


「ごめんよ。一人にするのは心苦しいけど、あの車が来たから駄目だ。また明日……」


「あ、また明日」


申し訳なさそうに私から離れ、貴島は車に乗った。車は私の家と反対に走っていく。もしかして貴島は、私を家まで送るつもりで……。