不安だったけど、何とか今まで持ちこたえている。


明後日はベルナルドの卒業式。
ベルナルドのために卒業パーティーの準備をしていた。


「きっと驚くぜ!最後にトラックで飴を渡すんだ!」


瑠歌は机の上で、飴を積んだトラックを走らせる。
落とさないよう上手く操作している。


「すごいね。カーブとかもぶつからないし……」


休憩していた礼子ちゃんが、トラックを目で追いかける。


「ふふっ礼子ちゃんにもわかるか……!」


瑠歌は褒められて嬉しそうにしている。
そんな瑠歌を眺めながら、飾りつけを作っていた。


「ありがとね。これで何とか終わりそうだわ。あっここにあるお菓子食べていいよ」


ベルナルドのお母さんは優しくて、作業も早い。
実は近所の高校に留学したことがあるという。だから日本語も上手い。


お父さんはベルナルドに似ている。穏やかな性格で、美味しいピザを焼いてくれる。


ピザやパスタ、食後のスイーツも楽しみだ。ベルナルドが喜んでくれると良いな。
折り紙を切りながら、楽しいパーティーを想像した。