なんかいろいろ卑怯だっ!

「お腹いっぱいだぜー。なあ、どこに行く?」


「私は家庭部の展示を見に行きたいな」


「私は美術部」


瀬戸さんの作品が展示されているかもしれないので、見に行きたかった。


まず礼子ちゃんの書いたレポートを見て、教室の展示を見る。
その次に、家庭部、美術部、という順番になった。


階段を上り、壁に貼られているレポートを読む。


「姉妹都市について、か……。イタリアにあるんだ」


「そうなの。そこに行ったことがあるベルナルドに、色々教えてもらって、やっと書けたんだ」


礼子ちゃんは町の様子の文を指でなぞった。


次はクレイジーな教室を見に行く。


「きっと驚くぞー」


瑠歌が先頭に立ち、案内する。
窓には目玉が貼られていて、血みどろのモンスターのぬいぐるみがロッカーの上に並べられている。


そして、黒板には魔法陣。


「……っ!なんだ……てるてる坊主?」


ベルナルドはぎょっとした。鬼の様な顔のてるてる坊主だった。
狂っていて、悪趣味な教室。貴島が怒ったことが教室の展示にも影響するなんて……。


次は礼子ちゃんのところに行く。
入ってすぐに、段ボールで作られた甲冑が目に入る。


「すげー!なあ、つけていい?」


「駄目だよ。壊れたら岩城さんたちが怒るからやめてね」


「じゃああの刀は?」


「大丈夫だと思うよ。人にぶつけないように気をつけてね」


瑠歌は気がすむまで刀を振った。
特に見たい教室は無いので、家庭部を見に行くことにする。