なんかいろいろ卑怯だっ!

劇も後半に入る。
弥生が初めていじめっ子に言い返す。


いじめっ子は自分が試合で負けたときに笑われたと言ったけど、それは誤解だった。
弥生はいじめっ子を笑ったのではなく、人に混ざって歩く鳩を見て笑っていた。


いじめっ子たちはこんな誤解でいじめていたことを恥ずかしく思う。
弥生に謝罪し、もうこんなことはしないと誓うのだった。


「ありがとう、朝美ちゃん、貴君。あの……貴君があのとき助けてくれなかったら……」


血の気がひいた。
そんな……協力してくれる人は!?


「私ね……貴君に言いたいことがあるの」


学年を問わず、冷やかす声が聞こえる。そして、二年生の女子が……。
早霜さんいるのにいいのかな?
リアルの方でも佐屋さんを選んだりして。


やめて……やめて……聞きたくない……誰か助けて!



「弥生からもこれ、あげるってさ」


ブラックサンダーとハッピーせんべいを貴の手にどさっと落とした。
朝美……!?台本には無いのに……!


「まさかハッピーせんべいまでもらえるとはな。朝美、弥生、ありがとう!」


貴島はアドリブにも素早く対応した。


「あと……朝美ちゃんに、これを。花が好きって言ってたから……」


弥生がゼラニウムの鉢植えを渡す。
あの鉢は三人で飾り付けた。瀬戸さんが側面にニチニチソウの絵を描き、私と高崎さんは雪だるまのピックを差した。


「ありがとう……大事に育てる!」


朝美は鉢を大事に抱える。
雪だるまたちはハッピーエンドを見守っていた。


最後は出演者全員で歌を歌う。


「ありがとうございました!」


拍手喝采の中、幕を閉じた……。