なんかいろいろ卑怯だっ!

教室ではクレイジー、というテーマに会わせて飾りつけをしていた。
まとまりのない、奇抜なデザインのものが教室を埋めていく。


瑠歌たちが担当する黒板アートは、最後の仕上げで迷っていた……。



「うーん。何か足りないよね……」


「真ん中にふさわしい絵を……と考えてたけど思い付かないよ……」


真ん中はすごい絵を描こうと思い残していたけど、すごい絵のデザインが思い浮かばない。


「あークレイジーの元である兄貴が来てくれたら描けそうなのになー」


頭の後ろで手を組み、放棄した状態になった。


「堕天紳士に囚われし彗星よ……。我の召喚術を見るがいい……」


「中二病!そうだ、こいつならクレイジーがわかるな!この黒板に何か好きなものを描いてくれ!」


他クラスに任せるという賭けにでた。
でもこいつなら書いてくれるだろう。


「ふっ、この板を依代とするのだな……」


中二病はものすごいスピードで描いていく。


出来上がったのは、魔法陣だった。


周りの空いているところにも五芒星を描く。


あっ、親奈たちが来た。親奈は中二病の姿を見つけるとこっちにきた。


「なに呼び出してんの?え、バハムート?」


他のことを考えていて聞こえなかった。親奈はバハムートと聞こえたらしい。
中二病は呪文をボソボソと唱え始めた。


「魔狂祭に、この神殿からバハムートが現れ、堕天紳士を滅ぼすだろう……」


そう言い残して中二病は去っていった。


「完成したね!この混沌とした感じ、クレイジーだよ!」


「目玉に化け物、そして魔方陣。夜の間に何か出そうだよね……貴島、遅くまで残らないよね?」


完成した。中二病に会ったらお礼を言おう。
私たちの仕事はこれで終わり。