「こんな感じの劇だ。よし、それじゃ製作係は作業に移れー」
劇の後半で使用する道具を作ることになった私は、他のメンバーと顔を合わせる。
「高崎 一葉(たかはし いちは)です。よろしくー」
「瀬戸 十六夜(せと いざよい)です。一応美術部なので、困ったことがあれば私に……と、当坂先生が言いました。はあ……」
高崎さんは明るい印象の子だ。瀬戸さんは始まったばかりなのにため息をつくけど、美術部員の力に期待したい。
「作るのは、鉢や雪玉、小さめの雪だるま……ですね」
最後に皆で雪だるまを作る場面で使うものだ。
「まずは小さめの雪だるまから作りましょう」
瀬戸さんが白くて丸い発泡スチロールに、綿をつけていく。
二つの丸を合体させ、小枝の顔や手をつけていく。
楽しくなってきた。
形を整え、表情をつくる。
ため息をついていた瀬戸さんは、雪だるまをじっと見ながら、丁寧に作る。
「オレンジと緑をよく使ってるね」
高崎さんが瀬戸さんの雪だるまを見て言った。
「はい。薄い色だと見えづらいかと思ったので……。あと、朝美と弥生が好きな色の組み合わせです。この二人が作ったら……と想像しました」
そうか……私も作った人のことを意識してみようかな。
雪玉を作るとき、綿をぎゅっと固めた。固めの雪玉の感じを出せるかな?
ボンドで指の跡が残る。雪玉だから残ることも……あったっけ?
雪合戦なんてしないからよくわからない。
一方、高崎さんはふわふわの雪玉を作る。
瀬戸さんは土が混ざった感じを出すために、絵の具で着色していた。
劇の後半で使用する道具を作ることになった私は、他のメンバーと顔を合わせる。
「高崎 一葉(たかはし いちは)です。よろしくー」
「瀬戸 十六夜(せと いざよい)です。一応美術部なので、困ったことがあれば私に……と、当坂先生が言いました。はあ……」
高崎さんは明るい印象の子だ。瀬戸さんは始まったばかりなのにため息をつくけど、美術部員の力に期待したい。
「作るのは、鉢や雪玉、小さめの雪だるま……ですね」
最後に皆で雪だるまを作る場面で使うものだ。
「まずは小さめの雪だるまから作りましょう」
瀬戸さんが白くて丸い発泡スチロールに、綿をつけていく。
二つの丸を合体させ、小枝の顔や手をつけていく。
楽しくなってきた。
形を整え、表情をつくる。
ため息をついていた瀬戸さんは、雪だるまをじっと見ながら、丁寧に作る。
「オレンジと緑をよく使ってるね」
高崎さんが瀬戸さんの雪だるまを見て言った。
「はい。薄い色だと見えづらいかと思ったので……。あと、朝美と弥生が好きな色の組み合わせです。この二人が作ったら……と想像しました」
そうか……私も作った人のことを意識してみようかな。
雪玉を作るとき、綿をぎゅっと固めた。固めの雪玉の感じを出せるかな?
ボンドで指の跡が残る。雪玉だから残ることも……あったっけ?
雪合戦なんてしないからよくわからない。
一方、高崎さんはふわふわの雪玉を作る。
瀬戸さんは土が混ざった感じを出すために、絵の具で着色していた。



