なんかいろいろ卑怯だっ!

そして、多くの人が期待している、三年生のリレーが始まる。


中学最後のリレーだから、力の入り方も他の学年とは違う。
ベルナルドも真剣に走っている。いつもは見ることがない一面だ。


来年はそうなるのか……。貴島はきっとリレーに選ばれる。けど、違うクラスだったら今日のように喜べない。複雑な気持ちを抱えるのかもしれない。


黄色いゼッケンが三人の後に白線を踏んだ。
膝に手をつき、袖で涙を拭う。


どうすればいいのか答えが出ない。
しんみりしていると、ベルナルドが他のクラスの女子に囲まれていた。全員リレーに出てた人じゃん……。
ベルナルドはそういう人だった。楽しそうだからいいけど。


「親奈、閉会式だよ。校長先生の頭光ってるかな?」


「それよりも結果発表の方が気になるな。光る頭を見る時間なんて一秒でいい」


貴島と瑠歌の会話に笑った。
そうだね。光る頭より結果発表だよね。