なんかいろいろ卑怯だっ!

言葉では表せない自信が燃えていた。


今は赤いゼッケンしか見えない。
ゴールが近づいてきた。これが見えたままでは終われない!


追い越せそうで追い越せない状態が続く。
一瞬だけ並んでも彼はまたスピードを上げる。


限界が見えてきた?いや、まだ疲れていない。あと少しで……。


地面を力強く蹴る。


彼の横顔を横目に見た。それも一瞬のことで、赤いゼッケンは見えなくなっていた。


地面の白線を踏み、ゴールテープを受けた。ひらひらしていたゴールテープを突っ切る。


待機していた先生が泣いて走ってきた。でも、今会いたいのは親奈だ。