なんかいろいろ卑怯だっ!

「落馬……相手の子の方がひどそう。あの子リレーに出てたよね?今から代理決めるのかな……。礼子ちゃんは、自力で立てないんだ」


帰るときは支えてあげよう。その頃には歩けるようになってるのがいいんだけど。


「くそっ!落馬させるとは……」


先生は先生が集まっている現場を睨み付ける。


「兄貴、次リレーだよ。行きなよ」


瑠歌に肩を揺さぶられ、気付いた貴島は立ち上がった。


「親奈、ありがとう。あのお弁当のおかげで力が湧いてきたよ。一位でゴールしたら……いや、これは後で」


「なにそれ気になる。一位で……無事に帰ってくるんだよ!」


「もちろんさ」


不安な私に、貴島は笑顔を向けた。自信に満ち溢れていた。
貴島の方が不安で緊張するはず。私が信じなきゃ。


貴島は笑って帰ってくる。そして、さっきの続きを教えてくれる。