鬼のように赤を掴む礼子ちゃん。ズボンのポケットは膨らみ、赤いハチマキの端がたなびいていた。
「礼子に集まりやがって……、あの手は卑怯じゃないか!?」
殴るような手だった。危ない!もしかして、礼子ちゃんをいじめている人!?
「許さない……待ってろ、切り裂いて……」
「礼子ちゃんには悪いけど、あれは仕方がないよ。だって礼子ちゃんが先にやったんだから」
瑠歌は当たり前、というような言い方であぐらをかいていた。
「瑠歌!自分の妹が危険な目にあっているんだぞ!第一礼子がそんなこと……」
「私見たよ。貴島が入り込むと決勝自体無しになるかもよ。やめな」
貴島は舌打ちして、足を引っ込めた。
実は私も見えていたけど、故意ではないかもと期待していた。
それでも危ない手つきは時間が経過しても変わらなかった。あれは危ない。早く止めさせた方がいい。自分の時だけ指摘されるのは嫌だと思う。そうなれば一組の人はずっと礼子ちゃんのことが嫌いになってしまう。
けど、先にやったからって止めないのはどうなんだろう。
どっちもが痛い思いをすれば良い問題じゃないよね?
「礼子に集まりやがって……、あの手は卑怯じゃないか!?」
殴るような手だった。危ない!もしかして、礼子ちゃんをいじめている人!?
「許さない……待ってろ、切り裂いて……」
「礼子ちゃんには悪いけど、あれは仕方がないよ。だって礼子ちゃんが先にやったんだから」
瑠歌は当たり前、というような言い方であぐらをかいていた。
「瑠歌!自分の妹が危険な目にあっているんだぞ!第一礼子がそんなこと……」
「私見たよ。貴島が入り込むと決勝自体無しになるかもよ。やめな」
貴島は舌打ちして、足を引っ込めた。
実は私も見えていたけど、故意ではないかもと期待していた。
それでも危ない手つきは時間が経過しても変わらなかった。あれは危ない。早く止めさせた方がいい。自分の時だけ指摘されるのは嫌だと思う。そうなれば一組の人はずっと礼子ちゃんのことが嫌いになってしまう。
けど、先にやったからって止めないのはどうなんだろう。
どっちもが痛い思いをすれば良い問題じゃないよね?



