なんかいろいろ卑怯だっ!

二回戦も相手を圧倒し、騒然となっていた。
ついこの間までその他大勢の一つだったのに、ほぼ倒されることなく決勝まで上り詰めた。


騎馬戦を勝ち目がない競技にした犯人、一組と決勝で戦うことになる……。


「いいか、気を引き締めていくぞ」


重い空気が私の胸で渦巻いていた。
ここまできたら、相手だって油断しない。全力で倒しに来る。


本気を出した一組に囲まれることを想像してぞっとした。
どうしよう、逃げ切るところが想像できない!


……想像できなくていい。後から考えよう。


難しいけどやられる前にやってしまえばいいんだ。


勝っても負けても、悔いが残らないようにしよう。