なんかいろいろ卑怯だっ!

そして、二回目が始まる。


瑠歌は開幕で高く跳び、投げ入れる。少し低い気がする……。


「うっ!」


着地したとき、様子がおかしかった。
綺麗に回らず、足を引きずった。


「瑠歌!?」


「やっぱり……昨日階段から落ちて足が痛かったんだ……。くそ、これじゃジャンプできない……!」


瑠歌が悔しそうに足を掴む。入ったのは三個だった。


「うそ……どうしよう!」


「保険の先生を呼べ!」


他の人は動揺していて、中々入らない。そうしている間にも他のクラスはどんどん入れていく。


それでも、萱田君は落ち着いていた。


「よっと!」


瑠歌と同じように六個抱えて、跳んだ!
綺麗に投げ入れ、全部入れた。


「もういっちょ!」


落ちていた玉を綺麗に掬い上げ、もう一度投げ入れる。
そうか、萱田君はバスケ部だった。


結果は二位だった。一つでも入っていなければ、順位が変わったかもしれなかった。


「危ないところだった……早霜が休ませていなければ……」


一回目で力尽き、最初の三個が入っていなければ結果は違っていた。悪い予感は当たったけど、ましにすることはできた。


「ごめん早霜……」


「錦柑子さんが入れてくれるから大丈夫って油断してたけど、こんなことになるなんて。早霜さん、萱田君、錦柑子さん、助かったよ!ありがとう!」


「結構良い感じの結果じゃん!優勝、いけるかもよ!」


最後の競技がこれでよかった。


「親奈、ありがとう」


「どういたしまして」


瑠歌の足には保冷剤が当てられていた。
瑠歌も玉入れで終わりだ。足を痛めないように、落ち着いて応援しよう。二人でそう決めた。