「・・・そう、監視。自分の仕事が終わったら俺に連絡をとって一緒に行動する。一緒にいるからアポを詰め込もうと客に電話をかける暇さえない。俺の仕事を監視していて、今日はもうやめとけとか、休日のアポはキャンセルさせたりするんだ」
「・・・はあ」
「それで、俺が働きすぎないようにしてくれている。お陰で体も戻ったし、ちゃんと休めてる・・・感謝してるんだ、実のところ」
思わず凝視してしまっていた。
・・・驚いた。いつでもつるんでる、この人達は何だ?と多少気持ち悪く思ってた。もしかしてゲイ?とか。だけどその裏には、そんな事情があったなんて。・・・無口な高田さん。彼は彼の方法で、友達を守ろうとしているんだな。
ハードワーカーの平林さん。すれ違いで、妻は消えた・・・。
「さて、着いた」
その声に顔を上げると、いつの間にやら見慣れたビル街。会社の地下の駐車場へ入って行きながら、平林さんが言った。
「さーあ、俺は話したぞ。次は尾崎さんの番だ。あいつ、何て言ったの?」
彼が借りているらしいスペースに一発で駐車して、平林さんは運転席で伸びをしながら言った。
平林さんの話に衝撃を受けて色々想像してしまってた私は、抵抗する気力もなくあったことを話した。
改めて告白されて、本気だと言われたこと。
「―――――――本気です?あいつが、そう言ったの?」
平林さんは両目を煌かせて上半身を起こす。
私は頷いた。嘘はついてないですよ・・・本気かどうかは知りませんが。



