「鈴音、今日は部活OFFだったよな?」
「うん、そうだよ」
「っしゃー!久々のOFFだー!!」
「バスケかー。あたしも何かしとけばよかった!」
「海凪はバイトしてるからいいじゃん!あたしはバイトしたかったよ~」
賑やかな廊下を歩きながら自分たちの放課後の話をするあたしたち。
改めて隣の元気な彼は本郷 翔月(ホンゴウ カケル)。
元気で明るいバスケ部員!
そしてあたしは女子部員ではなく…
男子バスケットボール部、略して男バスのマネージャーをやってる。
翔月とは1年の時、同じクラスで。
「橋本、兄弟何人いるんだっけ?」
「3人姉妹だよ!」
「へぇ。姉妹かぁ!」
翔月の持ち前の明るさですぐに打ち解けた。
───────………
『これで1年は全員揃ったな?俺はキャプテンの榎本 夏希(エノモト ナツキ)。俺らは引退まであと少しだけどよろしくな』
『『宜しくお願いします!!』』
『マネージャー希望の早川さんは…いや、もう鈴音でいいか。鈴音は3年マネージャーの詩羽のとこ行って。んで、残りの部員は俺についてこい』
『『はいっ!』』
あたしはキャプテンの指示通り、マネージャーさんたちの元へ向かった。
『マネージャー希望の早川鈴音です!バスケは初心者ですがよろしくお願いします!』
『よろしく、鈴音!あたしは3年の平本 詩羽(ヒラモト オトハ)!』
『同じく2年マネージャーの奥村 彩織(オクムラ イオリ)です。鈴音ちゃん、よろしくね』



