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「やっとお昼休みだぁー!」



「海凪は本当、毎日元気だね」



「そりゃ、元気ださなきゃやってけないっしょ!」



「まぁそうだけど!じゃ、お昼食べにいく?」



「行こ行こ!っとその前に…」



何故か海凪は教室を出て、食堂とは反対の方へ歩いていく。



「海凪?食堂そっちじゃないけど…」



「分かってるよ!そうじゃなくてね……」



そう言いながら海凪がたどり着いたのは隣のクラスのある男子生徒の前。



「本郷くんも一緒に行こうと思って!いいよね?鈴音!」



海凪は、本郷くんもとい…翔月の腕をつかみあげながらそう言った。



「別にあたしはいいけど…どうかしたの?」



そしてその事はどうやら…………



「え!俺も聞いてないんだけど。何??」



彼も知らなかったらしく。


とても驚いた顔をしていた。


海凪は一体、何考えてるんだか…。


そう思っていると急に、翔月が声を上げてしゃべり始めた。



「…あ、そうだったそうだった!俺、今日橋本と約束してたのすっかり忘れてたわ!」



「もう!本郷くんったら。約束忘れるなんて最低だよ~」



ま、何でもいいけど。


解決したみたいでよかった!


でも海凪と約束って…そういうことだよね?



「…あたし、お邪魔だったら他の友達のとこ…」



「いいから!あたしは鈴音と3人で食べたい!」



「お、俺も!皆で食べよーぜ?」



「まぁ……2人がそう言うなら!」



「よし!決まり」



とりあえず…邪魔しないようにしよっと。


こうしてあたしたちは食堂へ移動を初めた。