「りょ、涼也先輩!」
気づけば横には涼也先輩がいた。
「まー、可愛いよな。鈴音は」
「はい」
「正直、鈴音が入ってから皆更にやる気出したみてーだし。翔月たちは一緒に入ってきたから分かんねーだろうけどさ!」
「…そーだったんですか?!」
「うん。詩羽さんや彩葉ももちろん美人だけどさ。ほら…2人とも彼氏いるだろ?2人とも付き合い始めたのが入ったばっかだったから、可愛いなんて言ってらんなかったんだよ。その点、鈴音はさ…」
チラッと先輩が鈴音の方に目を向ける。
「鈴音が作ろーとしねぇのか、周りのヤツらに度胸がないのかは知んねーけど。鈴音は実際フリーなわけだし、そりゃ男なら誰だって燃えるだろ」
誰がどこまで本気なのかは分かんねぇけどさ。と笑いながらいう先輩。
「あははっ。ですよね(笑)」
………だよなー。
分かってたつもりだった。
でも改めて聞くと、結構落ち込む。
「…ま、俺は一応キャプテンだし偏った想いなんて持てねーけど。さ、ほら練習するぞ!」
「はい…」
「元気出せよ!……直斗ー、次シュート練すっからそっち頼むっ」
「りょ~かぁいっ」
要らない雑念を振り払い、俺は駆け出す涼也先輩を追った。



