恋愛条件



そして…見事ジャンケンに負けた西山くんから右回りで順番に言っていくことになり。


1年だけでの自己紹介的なものが始まった。


ってこのままいくと、あたしまた最後じゃん…。


本当ついてるのかついてないのか…。



『よしじゃあ僕から!改めて、僕は西山虎太郎!!呼び方は…好きに呼んでよ(笑)クラスは1-A!皆これからよろしくね!!』



『虎太郎かぁ。じゃあ虎太とかどうかな?』



虎太郎が話し終わると早速口を開いたのは廣田くん。


虎太か!


うん、すっごくいいかも。


なんだか可愛いし。



『あたしは賛成だけど…皆はどう?』



『うん、俺も賛成!虎太って可愛いな(笑)』



『俺もいいけど。当の本人はどーなわけ?』



『僕?僕は全然大丈夫だよ!』



『じゃ、決まりだな』



こうして虎太郎の呼び名は“虎太”に決定!



『次俺か。さっきも言ったけど名前は三田彰良。愛称とか別にねぇから彰良でいい。クラスは1-C。あんま人に興味ねぇけどお前らは気に入った!これからよろしく』



『体験の時から思ってたけどさ、彰良って絶対俺様気質あるよな!ま、俺はそんなキャラも嫌いじゃないけど!』



『うるせぇ。そんなもんねぇよ。ほら次』



うん、じゃあ彰良でいいのかな。


俺様気質かぁ~。


本郷くんってそーゆー性格とか話しただけでわかっちゃう感じ?


明るそうに見えてエスパーとか!?


何でもいいけどなんだか当たってそうだし。


すごいな~。



『ははっ。あ、次俺だね。俺は廣田圭一。クラスは1-C、彰良と一緒だよ。呼び方は圭一でいいんだけど呼びにくかったら圭って呼んで。よろしく!』



『圭一っていい名前だね!!なんだかキミに似合ってる!』



『確かに。でもさ圭一って言おうとしたら“ケイチ”になったりしそうだよな』



『あぁ…そう呼ばれたこともあるかな(笑)』



『やっぱあるんだ。すげー!んじゃま、圭一でいっか!たまーに短縮するかもしんねーけど』



『わかった』



廣田くんは圭一ね。


確かに爽やかな彼にはお似合いの名前だよねぇ。



『…俺、は…成光皇輝。皇輝で構わない。クラスは1-A、虎太と一緒。俺よくクールって言われるし基本喋らないけど、ちゃんとする時はするからご心配なく。…よろしく』