〜ちょっと遡り、その頃のお母さん。〜
今日はちょっと、ジム長引いちゃった~~。
早く買い物して、夜ご飯の準備しないと。
買い物の前にメールを確認。
お父さんは今日も帰れないのね。
夕飯は何にしよう、と考えながらジムを出ようとする。
「田島さん!お疲れ様です。今日も頑張ってましたね~~!」
「ありがとうございます。今のうちに体力つけとかないと老後が心配だものね~。」
彼は有明さん。ジムでの私の担当。30代後半で私よりちょっと年下である。
「今度ご飯でもどうですか?頑張ってるご褒美として奢りますよ?」
「年下のくせに生意気~~笑 考えてきます。空いてる日あったら連絡するわね。」
ここのジムは入会コースによって担当と直に連絡を取り合うシステムもある。
ほんとは同性で、担当が決まるのだが、その時の手違いで有明さんになった。
会話を終え、夕飯を何にするか考えながらスーパーに向かう。
時間も微妙だしカレーにしようかな。
急いでカレーの材料と切らしている飲み物などを買い、家に帰った。
「ただいまー。」
誰からも返事がない。麻莉奈は普段なら返してくれるんだけどな。
すると、上から話し声が聞こえる。
あれ、お兄ちゃん帰ってるのか。
話してるから気づいてないのね。
うっすら、聞こえる内容からすると、またお兄ちゃん麻莉奈に彼女のプレゼントの相談をしている。
お兄ちゃんの悪い癖だ。
私は薄々、お兄ちゃんは麻莉奈に気があるのではないかと思っている。
毎回、麻莉奈に聞き、困らせている。
でもまぁ、麻莉奈にその気は全く無いし、心配はして無いけれど。
さぁ夜ご飯の準備をしちゃいましょ。

