ピピピピ ピピピピ


いつも通りスマホの目覚ましで起きてカーテンを開ける。


唯一違うのはあまり眠れなかったこと。


私は洗面所に向かう。


(うわぁ、くま酷い…)


とりあえず学校までに少しでも和らげるために処置をする。


ちょうと廊下を通りかかったお母さんに声をかけたれた。


「あら、眠れなかったの?無理しちゃダメよ〜」


「うん、ありがとー」



お兄ちゃんには見られたくないと思い、私は必死に戻そうとする。


(まぁどうせ起きてこないけど。)



私はその後朝ごはんを食べて家を出た。




学校に着き、朱莉が昨日のことを聞いてくる。


「昨日どーだった?お兄さんの彼女さん来たんでしょ??」


「うん、すごい綺麗な人だった〜。やっぱ高校生っていいね。」


「麻莉奈だって負けてないよ!よく高校生に間違われてるじゃん。」


「いやいや、あれはお世辞だよ。」


いつものようにたわい無い会話を朱莉としてる時間は本当に気が楽。



「そーんなことねーよ!お前本当かわいいしな」


急に隣の席の直斗が入ってくる。


「何言ってんのよ。お世辞はいりません。」


私は朱莉の前ということもあり少し冷たく接する。


「でも、ほんと直斗の言う通り!わたしの自慢の親友だわ〜。」


その一言で私は何だか昨日からの重い心が軽くなった気がした。


私もお兄ちゃんのことはただのお兄ちゃんとして見てる、のだ。。






授業中。


隣から何かノートの切れ端が回ってきた。
直斗からのよう。



[今日の放課後暇だったらどっか行かね?]



(え、なんで急に?別に忙しくは無いけど朱莉がなぁ。やめとこ。)



私は

[ごめん。今日ちょっと用事あるんだ。]

と、書いて返した。



そのあとは特に何も返ってはこなかった。


あとは特に何もなく、1日が過ぎる。



朱莉と教室で別れ、帰ろうとしてたら。



「なぁ、いつなら空いてる?」



直斗が声をかけてきた。



「わかんない。ごめん。」



「そっか。どっか暇な日見つけといて!」





ドアの外では。
朱莉(………………)