………ん?


羨ましい⁇


いやいや別に彼女になりたいとか、そうは思っていない。


ただ、何だろう。


私自身今の気持ちはわからない。


こんなモヤモヤを吹き飛ばすためにも私は勉強に戻った。




トントン


「麻莉奈、ちょっといいか?」


お兄ちゃんだ…帰ってたのか。


「うん、大丈夫だよ。」


「あ、えと今日ありがとな、玲奈もお前に会えて喜んでたよ。」


「そっか、私も嬉しかったよ。」



部屋に沈黙が訪れる。



「あの、さ………」



私が先に言葉を発する。



「お兄ちゃんはずっと私のお兄ちゃんだよね………?」



「……⁈も、もちろんだよ!俺は麻莉奈が一番なんだから…!」



「そっか、なら良いんだ。ごめんね、急に変なこと聞いちゃって。」


「いや、いいよ。なんか辛いことあったらすぐお兄ちゃんに言えよ〜!俺がぶっ飛ばしてやるからな!」


「ありがとう。」


そして、お兄ちゃんは部屋に戻った。




私、どーしたんだろう。
なんでお兄ちゃんと話すだけでこんなに暑くなるんだろう。
前までこんな事はなかったのに。






この時、母がこの会話を聞いてしまった。2階にそれぞれの部屋があるため、偶然廊下にいれば聞こえることもある。


(………………)


母の中で疑惑だったことが少しずつ確信に変わりつつあった。