家族内事情。〜4人の想い〜

〜昌樹の部屋にて。〜


「麻莉奈ちゃん、すごくかわいいね!中3だなんて思えないよ!」


「だろー?ほんとにいい子なんだよなぁ〜」


「もー、昌樹くん、一応私も居るんだからね?」


「あ、ごめん。俺っていつも玲奈のこと無意識に傷つけてるんだよな。」


「いいんだって、それは!昌樹くんが一緒に居てくれるだけで私はいいの。」


そう言いながら玲奈が俺の方に寄りかかる。


「ありがとう。」


そう言って俺は自然と玲奈を抱き締めていた。


「昌樹くん……。私は……いいよ?」


その一言で俺のリミッターが外れそうになる。


玲奈は2人きりの時は意外と積極的で、今も制服のボタンを大胆に開けていた玲奈の胸元が見えている。


俺はベットに押し倒し、玲奈の唇に自分のを近づける。



その時。



<<キス、して>>



ふと茉由のことを思い出した。
あのプールの中でのキス。


思い出してしまった俺は何故か玲奈から離れてしまった。



「昌樹くん…やっぱ今日何かあった⁇」


「何でもない。練習に疲れちまった。少し休ませて。」


「……………」


玲奈はないも言わないが、気にしているのはわかる。


気まずい。



部屋に静寂が立ち込め、気まずさがピークになった頃、


「ただいまー!」


と、一階から大きな低い声が聞こえた。



「え、父さん⁉︎」


俺は思わず部屋から飛び出し、下を見た。


「おお、昌樹ー!久しぶりだなぁ。家族なのになぁ」


軽い冗談のようなことを言いながら笑っている。

気付いたら麻莉奈も部屋から出てきていた。


「お父さんー!帰ってくるなら連絡くれればいいのにー」


そんな事をいいながらも麻莉奈は嬉しそうだった。



そんな場面を俺は平和だと思いながらシミジミしていた。





玲奈はそれを端から良くない目で見ている事も気付かずに。。。