やっと気が付いたか。


あたしは視線とステージへと向けた。


一瞬、男と視線がぶつかる。


<mother>に埋め込まれたICチップを操作したのだろう。


「部屋の中に入る生徒はこちらがランダムに指名していく。指名された生徒は速やかに部屋の中に入ることだ。さもなくば……今のように死ぬぞ」


男の声が体育館内に轟いたのだった……。