「あたし、今すごく生きたいって思ってる」


彩美が強い口調でそう言った。


顔色は悪いけれど、その目には強さが宿っているのがわかった。


この状況を受け入れ、自分なりに生きていると言う事を実感できたのかもしれない。


「そうだよね。あたしもだよ」


「朱里が3食欠かさず食べる理由が分かった気がする」


彩美はそう言い、ご飯を口の中へとかきこんだのだった。