『ずっと前から、好きでした。』
…そう言えたらどれだけ後悔しなかっただろうか。

あの日ーー
私は、君を好きになった。
中学3年の夏、陸上の最後の大会で悔しくて泣いている君を見てから。
いつもふざけあうような関係だったのに君の泣き顔を見て、恋に落ちた。


それからは、君の優しい行動ひとつひとつにドキドキしてしまう。

いつか伝えよう、いつか伝えよう
そんなことを思って君を好きになった日からはや7ヶ月…つまり、明日が卒業式ということ。

『あしたこそ、告白しよう。』
そう思った。

でも、わたしの友達が君に告白したことによって、わたしの気持ちを伝えることができないまま卒業してしまった。



あれから少し時間は経ち、わたしはいま高校生。

あの日のこと、どれだけ後悔していたとしても、過去は変わらない。
だから、昔のことなんて振り返らない。

…でも、部活が同じで、君と会ってしまった。
やっぱり君は君で、ぜんぜん変わってない。

部活をしているときの一生懸命な姿を見て、『ああ、やっぱ好きだな』
って思った。
もう一度、君に恋をした。

きっと、『もう好きじゃない。』
なんて思ってても、心のどこかにいつも君がいたんだ。

君はまっすぐで、優しくて、きらきらしてて大好きなんだ。

ほんとなんだ。
ぜんぜん伝えられないけど。
告白なんてしたことないし、正直なんて言えばいいのかなんてわからない。

だけど、いつか伝えたい。
いや、伝えるよ。
「振り向いてほしい」 「嫌われたくない」 「この関係を壊したくない」
たくさんの想いがあふれだす。

だから、君になにも着飾らないありのままのわたしの、『好き』を伝えるよ。


今までも、今も、これからも。


君のことが大好きだよ。

いつか伝えるから、それまで待っててね。