優しい先輩と俺様と私。




「藍実」


李歩、追いかけてきてくれたんだ。


「ごめんね、勝手なことしちゃって。私、耐えられなくて……」


「私の事なんて気にしなくていいから。ちょっと、場所変えよっか」


「うん」


流石に廊下じゃ話しにくいもんね。


空き教室なら誰も来ないから、そこに場所を移す事にした。


チャイムが鳴って、廊下も静けさを取り戻す。


机と椅子は後ろに積み上げて片付けてあるから、窓の手すりに寄っかかった。



「藍実、とりあえず社は置いといて、先輩の告白はどうだったの??連絡こないし心配で来たんだから」


報告する前に落ち込んで連絡しそびれてたんだ。


「ごめん。先輩にはさ。……付き合うってなに??……僕と付き合って何がしたいの??って他、当たってって、フラれた。絶対、私にだけに言ったんだよ。だって、毎回こんな事言ってたら噂になってるはずだもん」