私は口元まで布団を引き上げ、目を閉じた。

 薬が効いてきたはずなのに、さっきよりももっと熱が上がってきた気がする。


―――お兄ちゃんが私のことをそんな風に思っていたなんて・・・。


 ぜんぜん気付いてなかった。


 ずっと『仲のいいお隣のお兄ちゃん』だったのに。

 急にそんなことを言われても、どうしたらいいのか分からない。


 薬のせいで、だんだん眠くなってくる。


―――私は・・・どうしたら・・・いい・・・の?


 とても大事なことだから、きちんと考えなくちゃいけないのに。



 まぶたが重くなってきて、私の思考は止まってしまった。