「・・・ありがとな。
 でも、俺はもう十分幸せだから心配すんな」

『うっひゃ~!!
 桜井の口からそんなセリフが聞けるとは。
 こりゃぁ、明日は槍が降りそうだ』

「なんだとっ!?」

『あははっ、冗談だって。
 じゃあな』

「ああ」

 俺たちは電話を切った。





―――幸せかぁ。



 俺はチカに幸せをもらった。

 
 俺がいることで、チカが幸せになるといいな。