私達は今日、中学校の門をくぐる。



中学生っていったら、小学生だった私達からみたらとんでもなく大きく見えてお姉さんになった気分だった。







ランドセルを背負っていた過去なんてもうどこにもないように思わせる、制服姿の杏も、萌香も、本当にお姉さんだった。




「まって!!!!あの人やばくない?」




そんな叫び声をあげた萌香の視線をたどると、そこには、とんでもない人があらわれた。


最初は、この世の人じゃないと思えたくらいだ。



そのくらいずば抜けてカッコよかった。




そいつが、「宮木 龍」(みやぎ りゅう)





顔はもう整いに整いすぎてて、アイドルだった。





一目惚れしちゃったかも…。





これが私の中学は進級して初めての恋だった。