「付き合ってもないのに調子に乗んなよ!!」
怒りがにじみ出ている。
「つ、付き合ったってないからって出かけちゃダメなんてことありませんっ」
なぜか私はそんなことを口走った。
「いい加減にしなさいよっ!」
先輩は手を出した。
あのときと同じだ…。
やっぱり、なかったことなんかにできないよ…。
高校生になって、きれいさっぱり忘れたくても。
でもこうなってでも優季といたいってことは、もしかしたら優季のことをただの幼なじみだとは思ってないのかも知れないって思った。
頬を叩かれた。
ヒリヒリと痛んで、涙が流れた。
もう一発殴ろうと先輩が手を振りだしたそのとき。

