いちばんたいせつなもの。



『ふん!!まあ、こんなものでも腹の足しにはなったけどな』


ポムはそう言って、オニギリを包んでいたサランラップをクルクル丸めて投げ捨てた。


『あ、おじいさん!!今思えばさっきのおじいさんじゃないですか!!』


青年は何かを思い出したかのようにポムの顔を見た。