そしてポムは濡れた体をさすりながら、体を温めようとした。


『いやー…まいった、まいった』


雨の中を走って来た一人の青年が、ポムと同じように民家の軒下で雨宿りしようとやってきた。


青年は鞄からタオルを取り出し、濡れた頭を拭いた。