【短編集】その玉手箱は食べれません



 すぐに担当医のところへ飛んでいった。無論、警備員もついてくる。


「バッテリーはあと三日もつ予定じゃないのか?」

 たまらず担当医に訊く。


「その予定でしたが、うちの社のオヤジ7号は感情が生命力を左右する人間的な要素を含んだ最新モデルですのでこのような事故は想定の範囲内です。ご不満でしたら説明書の注意書をもう一度ご確認ください」

 医者は下顎だけを使ってまずいポテトチップスを咀嚼するように無表情で説明する。