【短編集】その玉手箱は食べれません




「はい?」

「学校内で水がたまっているところないかな?」

「えっ?」なぜ私に聞くんですか?という表情をした宮西さんだっが「プ、プール……かな?」と首をかしげながら教えてくれた。

「やっぱりそうだよね……ありがとう」
訝しげな表情を浮かべる宮西さんを尻目に僕は悩む。

僕が緑の葉で一面を覆ったプールに佐竹君を投げたことは間違いないのに、警察は佐竹君の遺体を発見することができなかった。

無能だな。

ちゃんと探せよ。

そうそう、そういえば佐竹君が抑えつける僕の手を払いのけて抵抗しながら発した最期の言葉が傑作だった。

『サ、サッカーボールで……て、天井に、穴開けて誘い出しそうとした……のに……作業員の人を……間違ってケガさせ……てしまっ……た』

最期に “助けて! ”と懇願するのではなく、自分の罪を悔やむなんて本当に小学生探偵は偽善者だな。