【短編集】その玉手箱は食べれません



「やばい、エレベーターが動きはじめた!」


「早く押してくれ!いや、足を引っ張ってエレベーターの中に戻してくれ!」


 グシャ……。


「ギャァァァ~」

 肉が押し潰される音と断末魔の叫びが交差したあと、エレベーターに残ったのは静けさだけだった。


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     一ヶ月後

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B5……B4……B3……B2……B1……1……

 チンという乾いた音が鳴るとエレベーターは地上1階で停止。